ブランド戦略とは目指すべきブランドを決め、様々な施策によってブランド価値を高め、市場で優位性を獲得するための戦略のことです。
消費者は企業の雰囲気やロゴ、商品やサービスを総合的に捉えて何らかの印象を持ちます。これがブランドです。
数ある商品の中で消費者に選ばれるかどうかは、商品のパフォーマンスや価格に加えて、そのブランドが影響します。
目次
企業の考え方をブランディングする
WEB制作者が考えるべきは、良いデザインを提案することがゴールではないです。
良いデザインを提案するのは当たり前ですので、クライアントが何に悩んでるのか、どうしたいのか。を形にしてブランド化して価値を高めることが重要になります。
ブランド戦略は、マーケティングやブランディングと密接に関わっています。マーケティングとはブランド戦略も含む広い活動で、ブランディングとはブランド戦略を実行する際の具体的な施策という意味で使われるのが一般的です。
一貫性のあるコミュニケーション
WEBデザインやカタログ等の各種デザイン開発において、ビジュアルイメージを個別に展開した場合、ブランドイメージはバラバラに伝わってしまいます。
企業が消費者に対して一貫性のあるデザインでコミュニケーション活動を行うことが重要になってきます。
デザインの整合性とトーン&マナー
フォントやカラー、ビジュアルといった候補から自社のポジショニングに合わせたものを採用していくことでデザイン・クリエイティブ表現がしやすくなります。
下記のようにデザイン作成の前にフォント、カラーを予めルール化します。
ブランドデザイン効果
続いては「ブランド連想を記憶に定着させる効果」について解説します。
この画像をご覧になって、直感的に「ナイキのロゴデザインだ」と認識したはずです。そして「人気なスポーツシューズメーカー」「クールでオシャレなスポーツシューズ」などのブランド連想が思い浮かんだと思います。
しかし、この画像にはナイキの文字は入ってません。にもかかわらず、なぜあなたはこの画像を見て「ナイキ」と認識し、ナイキに関する様々なブランド連想を思い浮かべたのだろうか?
・人は見慣れたものに対しては、文章より先に「色」や「形」で物事を認識し、記憶に定着させる。
デザインは「人間の感覚の内側」に入り込んで記憶に定着させます。
ブランドコンテンツ開発の流れ
実際にブランドを構築するための流れを説明します。
ヒアリング
クライアント企業の概要、経営戦略や今までのブランディングの取り組みや考え方などをお聴きします。
目的の設定
どのような課題をブランドコンテンツで解決したいのかを確認し、 「目的」「ゴール」「トーン&マナー」「スケジュール」などを設定します。
コンセプト立案
ブランド・パーソナリティ(ブランドの人格)とブランドの世界観を設計。
クリエイティブ着手
ブランドの輪郭がクリアになりクライアントの皆様の合意を得た後、クリエイティブに着手。
ブランドコンテンツ開発の流れ
冒頭で説明した通り、ことブランディングにおいて、デザインは大きな役割を果たします。だからこそ「デザインはデザイナーの仕事であって、自分は門外漢だからよくわからない。」などとは言っていられないのです。
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